チー(シナモン文鳥・6歳10か月)などは1日に何度もカラカラと音を立てて水飲み容器で浴びていて、それも放鳥時間の直前になるとよく音を立てているから〝お出かけ前のひと浴び〟ってところかもしれない。
チーは1度だけ手のひらのプールに入って浴びたことがある。それは妻のピポがいなくなってからのことで、なにか心境の変化があったようにも思われた。けれども、そのとき以外は蛇口のそばにくるものの、プールの水を飲むだけで、そのままあやさんの腕にいたりする。蛇口から落ちる水のそばで手の中に溜まっている水に入るのは、少し勇気がいるようだ。チーがそばでウロウロしていると、いきおいよく飛んできたスーやマイに追い払われてしまう。
パピもココも、一緒に暮らしてきたフーやナナを亡くしてからは、ほとんど手のひらのプールにくることはなくなった。パピは妻のフーの死後、1度だけ独りできて蛇口から落ちる水を頭に受けて浴びていたが、最近ではほかの文鳥たちに占拠されているからか、水飲み容器で浴びている。ココは元々、ナナのそばにやっと入っていたほどだから、たまにあやさんの頭の上まできても、独りではプールに入れない。そのかわり、ココはソファーの上に用意したランやミー用の容器に入って浴びることが多くなった。
その容器はヒナ3兄弟が浴びていたもので、ミーはいまでもそこでしか水浴びができないけれど、ランは鳥かごの水飲みでも、スーは手のひらのプールでも浴びたりしている。
フーやナナがいなくなったいまでは、手のひらのプールに入るのはマイとルミの夫婦だけになった。と思っていたら、スーも飛んでくるようになった。
マイは生まれつき足の指が丸まっているので、水飲み容器ではうまく浴びられないから、フーがいたときから手のひらのプールに入っている。妻のルミもマイと一緒に浴びるのが楽しそうで、2羽で飛んできて浴びるのだけれど、近頃ではスーまで手のひらのプールに入るようになったから、ややこしくなった。
スーがマイとルミの水浴びを邪魔するのだ。まるで自分専用のプールのように思っているのか、マイたちが浴びていると追い出してしまったり、自分が先に入ってしまったりする。それも先にスーが浴びてもダメで、すぐに戻ってきてまた入ろうとして、マイに唸られている。それでもマイのそばでご機嫌をとって鳴き、一緒に入ろうとするから、マイは唸りながら浴び続ける。けれどもルミはスーに追い払われてしまうから気の毒だ。そこでなるべくスーが鳥かごに入っているときにマイたちを浴びさせるようにしているけれど、毎日暑いから、1日に2回は浴びるのでそれもなかなか難しい。
いまのスーは昔、チーを追いかけていたマイに似ているけれど、この年頃オスは〝お兄さん〟に憧れるのだろうか。
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