2016年7月6日水曜日

13、ピポは7歳

 7月3日はピポの誕生日だった。7歳になったはず。去年の秋、パリで大きなテロが起きた日、ピポはどこかへ行ってしまった。あれから8か月になるけれど、いまでもときどき思い出して「ピポ!」と口ずさんでしまう。
 ピポの夫のチーもまだピポが忘れられないようで、ほかのメスには目もくれない。放鳥しても夫やあやさんのところにくることが多く、鳥かごに戻るのも早い。
 それに比べて、やはり妻がいなくなったパピとクリは元気になっている。姉を亡くして独り身になったココをめぐって、毎日、奮闘している。
 ココはどちらも捨てきれないようで、おとといはパピの鳥かごに入って朝を迎えたが、きのうはクリの鳥かごで1晩過ごした。パピの鳥かごで朝を迎えると盛んにクリのほうに向かって鳴いているから、かなりクリに気持ちは傾いているらしい。そして、放鳥時には空いたパピの鳥かごにクリとココが入っていたりする。かと思うと、パピとココが並んでカーテンレールの上に止まっていることもあって、ココの迷いがよくわかる。そんなときクリは2羽から少し距離を置いて止まっているから、ここ数日はパピとクリがケンカをしている様子はない。クリにはパピがココの父親だとわかったのだろうか?
 いずれにしても、こちらはややこしいことになってはいるものの、チーとは違って活気がある。
 そして、今夜はまたココがパピの鳥かごに入って眠る。ココはちゃんと公平になるように、きょうはパピ、あしたはクリ、というふうに一緒に過ごすことにしているようだ。モテるとはいえ、さぞや気疲れなことだろう。
    「写真はパピの鳥かごに入ってしまったクリとココ」

0 件のコメント:

コメントを投稿