2016年3月23日水曜日

(二十九)白文鳥のスーだよ

 ボクの名前はスー。お父さんはクリーム文鳥のクリでお母さんはチビっていう名の桜文鳥だった。ボクはクリーム文鳥のランとシナモン文鳥のミーと一緒に育ったんだけど、ボクの家族ではボクだけが白文鳥なんだ。それでも、おばあさんとひいおばあさんは白文鳥なんだけどさ。ボクは白文鳥といっても、まだまっ白じゃないんだ。尾羽は黒いし背中に模様があるんだよ。ママなんか、
「スーちゃんて、模様があるからわかりやすくていいわ」なんていってるよ。でも、この模様はそのうちに消えてしまうかもしれないんだって。
 ボクたち3兄弟は去年の4月に生まれて一緒に育ったんだけど、1年たったいまではみんな別の鳥かごで暮らしている。でも水浴びはいまでも同じ白い入れ物でしているよ。それでもランは最近、メグのまねをして鳥かご内の水飲みでしているみたいだけど。ボクなんかマイみたいに水道の蛇口に行って浴びることもあるんだ。ママの手のプールなんだけと、最初はちょっと入るのが恐かった。でも、いまはマイに負けないで浴びているんだ。だからボクの水浴び場は2か所もあるんだよ。ママの手では独りで浴びているんだけど、入れ物では、たまにランと浴びるんだ。だけど、それもだいぶ少なくなった。
 兄弟といっても近ごろはバラバラで、子どものころがなつかしいな。ランはもうメグのお嫁さんになっちゃったから、なんとなくよそよそしいんだよな。ボクも相手が欲しいけど、こうオスばかり多くちゃ難しそうだな。独身のメスといえばトビとユウしかいないんだから。どちらもだいぶ年上だしな。もう新しいヒナは生まれないのかな? もっとも生まれてくるのがオスじゃしょうがないけど。
 

0 件のコメント:

コメントを投稿